記録的な猛暑と降水不足により、スイスを源流にドイツを経てオランダに流れるライン川の水位が下がっている。
独Frankfurtの西側に位置するKaubでは8月12日に水位が40�僂魏鴫鵑蝓∩デ�(バージ)の運航が困難な局面に直面している。貨物船の場合、通常は1.5m程度の水深だと安全に運航できるが、水位は日ごとに低下しており、回復の見通しは立っていない。
バージ輸送の逼迫を受け、独Hapag-Lloydでは輸出入貨物を対象に“2022 low water surcharge”を導入すると発表した。サーチャージ額は、貨物発着地と、その地域の水位によって変動する仕組みで、地域ごとに差はあるものの、20'コンテナ当たり60ユーロ〜最大589ユーロが課徴される。
ライン川は、石炭や鉄鉱石などの燃料、化学製品、自動車部品など重要な交易財を運ぶ役割を果たす、いわば欧州の大動脈。ライン川が航行不能となれば、燃料や化学製品などあらゆる産品の物流が滞る。
ライン川の水位は例年、秋に低下するため、物流への影響が長期化する可能性もあり、欧州域内物流のさらなる混乱の一因となる懸念が高まっている。